皆さんスパークプラグ(プラグ)は交換していますでしょうか?
車検のあるバイクだと車検のついでに交換というのは、よく聞きますが
車検のないバイクは購入してからほとんど交換していない人も結構聞きます。
プラグを交換すると色々効果がありますので詳しく調べてみました。
目次
そもそもスパークプラグとは?
今回は、小型バイクのプラグを交換です。
エンジン載せ替えしてから非常にエンジンの始動性が悪かったので交換することにしました。
(夏場でも何度もキックしないとかかりません)
それでは、スパーククラブというのが何なのか?
わからない方のために、少し説明をしたいと思います。
長さがおよそ5~7センチで、幅が1~2センチの小さな部品で、ガソリンに直接火花を飛ばしているのがスパークプラグです。
エンジン内部のピストン一つに対してスパークプラグは一つ必要になります。
例外として、一つのピストンに二つのスパークプラグが必要なエンジンもあります。
(ツインプラグ、エンジンですね。ゼファー1100とかが、そうですね)
プラグは金属とアルミナ磁器(強度と断電性などを兼ね備えた物です)によって作られていますが、直接爆発した熱を受ける部品ですので金属といえども高温になると溶けてしまいます。
プラグが溶ける現象の前にガソリンが火花無しで勝手に燃えてしまう症状がでます。
この症状をプレイグニションと言います。
ノッキングと呼ばれる症状の一つで、カリカリとエンジンから音が出ます。
(エンジンは非常によくありません)
エンジンが不調にならないように温度を下げる必要がありますので、プラグの放熱具合によってプラグには何種類も用意されています。
その放熱具合を熱価(ねっか)といいます。
熱価は通常数字で表され、数字が高いほど放熱しやすい・温度が低いプラグです。
プラグというのは、電気によって火花を飛ばしているのですが、火花が飛ぶ為にはある条件があります。
それは、ガソリンやオイルによって湿ってない事(濡れていない事)です。
基本的に、一点に電力を集中させて火花を飛ばしますので、その一点が湿っていると、うまく火花が飛ばなくなってしまいます。
熱価に関しては、通常その車に適合したメーカー推奨熱価があります。
【例】 熱価の番数を7番の場合
メーカー推奨の熱価は、街中走行とたまに高速走行をする人を基準に設定しています。
常に高速走行する人や、街中でゆ~~くり運転をする人にはあまり適合しません。
エンジンを回して走る人は熱価を上げる(8番)必要がありますし、全然エンジンを回してない人は逆に熱価を下げる(6番)必要があります。
プラグが適切な温度になっているのかを確認する方法はプラグの先端の色(こげ具合)を直接見てみる事ではないでしょうか?
一番良いのはきつね色と言われています。
- 『黒っぽい・湿っている』場合は熱価を下げる必要があります。⇒温度を上げる
- 『かなり白っぽい・ぼろぼろになっている』場合は熱価を上げる必要があります。⇒温度を下げる
プラグの種類は?
プラグの種類は、プラグの先端形状や金属の種類による分類されてます。
・イリジウムプラグ
先端の火花が飛ぶ電極にイリジウム合金を使用しています。
耐久性が非常に高いイリジウム合金を使用することで、電極を極限まで細くする事ができるので、電力一点集中による点火を行うプラグとしては、集中する面積が非常に狭くなるので、同じ電力でも一点に大きな火花を集中して飛ばす事ができます。
イリジウム合金を使用することで高価になりますが、長持ちします。
・レジスタープラグ
プラグ内にレジスター(抵抗)を内蔵した物です。
電極にはニッケル合金を使用したものが多く、一般的なプラグと言えます。
抵抗を入れることで、火花によって発生するノイズを抑え、スピーカーへの影響を無くしています。
柔らかいニッケル合金を使用しているので電極を細くすることができず、電力を集中させる面積が広くなってしまいます。
そのため火花が弱くなり、安定した火花を飛ばす事が難しくなります。
しかし非常に安価です。
耐久性には優れていませんので交換時期は早めに設定されています。
とこんな感じです^^
交換時期は?
プラグは消耗品ですので正しく使用されていても定期的の交換が必要です。
長期間の使用にしていると色々不具合がでてきます。
①電極が消耗して火花が飛びにくくなります。
②発火部に燃えたカスがたまり、異常燃焼(プレイグニッション)を招き、電極溶解などのトラブルを起こすことがあります。
③燃費が悪くなります。
プラグの交換目安は?
一般プラグ・イリジウムプラグの交換距離は3,000~5,000kmぐらいと言われていますが
バイクの特性や使用環境によって変わってきます。
少排気量のバイクやチューニング車の場合は交換距離の目安が短くなることもあります。
値段は?
大体の目安ですが・・・
バイク屋 → 一般プラグ1000円(1本) イリジウムプラグ2000円(1本)
ネット → 一般プラグ700円(1本) イリジウムプラグ1500円(1本)
交換方法は?
プラグの交換は車種によって難易度が変わります。
①カウルの有り無し
②気筒の数(単気筒~4気筒。珍しい車種で6気筒など)
③プラグの位置(うちの250ccはラジエターをずらさないとプラグレンチが入りません)
実際に交換してみました♪^^
①まずプラグコードを抜きます。
軽くゆっくり引っ張ります。
②プラグが見えますね。
③プラグレンチを差し込みます。
④ラチェッをト差し込んで緩めます。
⑤手でゆっくり緩めていきます。
慣れた人は、良いですがラチェットを使うと作業しにくかったりします。
⑥外れましたね。
⑦新旧を見比べてみました。
古い方は、まだまだ使えそうですが真っ黒ですね。
キャブセッティングが合っていません。
しかし前に外した時に見たのですが、かなり高い番手が入っていました。
↓
- デンソー(DENSO) イリジウムプラグ IY31(熱価10番相当)
番手が高すぎてエンジンの始動性が悪かったかもしれません。
新しいほうは、
- デンソー(DENSO) イリジウムプラグ IY27(熱価9番相当)
です。
IY24(熱価8番相当)と悩みましたが今回は IY27をチョイスしました。
①手でゆっくり締めていきます。
※斜めに挿入して締めてしますと金具のネジ部分を破損したりしますので注意しましょう。
②プラグコードを差し込む所のカバーを外します。
③プラグレンチを差し込みます。
④トルクレンチが無いのでラチェットでゆっくり締めます。
締め付け過ぎ、緩すぎにも注意です。
⑤プラグコードを差し込んで終了です。
⑥最後にキャブのエアースクリューを調整しました。
結果
バッチリです^^v
キック一発でエンジンがかかります。
キャブは、夏場ですけど濃い目にしています(パワーが少し落ちました)。
作業以外のトラブルがありました。
①プラグを確認せず一般プラグ(7番)を買っちゃいました。(無駄になります)
②プラグレンチが合わないので調べるとキタコ製ULTRA-SE シリンダーヘッド装着車専用プラグで
プラグレンチは13mmでした(無いので購入)。
③純粋に専用プラグデンソー(DENSO) イリジウムプラグ IYは高いです(1本3000円)
※プラグの点検や交換の際、締め付け過ぎ、不足または斜め挿入したために、金具のネジ部分を破損したり、各部を損傷したりすることがありますので注意が必要です。
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まとめ
プラグは消耗品で、電極というのはどんどん減っていき、火花を思うように飛ばす事が出来ないことになります。
正常な燃焼ができていない事になりますので、燃費が悪くなっています。
プラグは軽く見られがちですが、交換すればすごく調子がよくなったりしますので試してみてはいかがでしょうか?
通常のプラグからイリジウムへ変更する場合や、その逆の場合は、機種に適合したプラグの番号の物をお選びください。
ではでは楽しいバイクライフを!^^